「対すれば相和す」から「喧嘩に来た人と友達に成る」のは、同じ言葉に見えますが、喧嘩に来た人とは、その人に憎しみを持っている事になるので、そう簡単に相和すにはいかないと思います。
父は冗談を言って相手を笑わすまでいければ、そうなると言っていました。
例えば、権力を使う人は威張っておさえようとします。
そこで大事なのは線と線がぶつからないようにすることです。
強い口調で言ってきた時に強く言い返す。これでは同じ波長になってしまいます。
余り相手の事を考え過ぎても言葉が出なかったりと、難しいものです。
波長がずれていると入っていけます。
その為にはぶれない中心線と、方向転換が自由に使える事が重要です。
中心がないと自分がなくなり、相手に負かされてしまいます。
中心は、ぶれずに左右、上下に自由に相手にぶつからなければ、楽しい会話に成って殺しに来た相手とも友達に成れるかもしれません。
それには、自分のプライドも棄てて無になれる修行が必要です。
それによって心も軽くなり、わだかまりも無くなります。
合気道で一番難しい、力を抜くという事ですね。
自由技を遣るときに演技ではなくぶっつけ本番で応用を効かせて相手に入りこむのと似ていますね。
相手の目をみて相手の動きを読めるように為れば面白く成って来ます。