この年を忘れることはなく、
英語は勉強をしたつもりでした。
しかし、
英語の実践の大切さを知りました。
最初は、ワトフォードというロンドンから車で1時間くらいの所に道場があるので、そこに住んでいましたが、日本人がまったくいないのでロンドンのゴルダーズグリーンという日本人とユダヤ人の多い所に移り住み、車で送り迎えをしてもらいました。
その他には4ヶ所くらい指導に行っておりました。
午前中は学校に通い、
日本で暮らしているのと比べて、
また、ヨーロッパに出掛けるとイギリスの安全性が分かります。
合気道の稽古では、生徒は皆、真剣に取り組み、日本人以上に熱心で、日本での稽古を夢見ていました。
彼らの中で約10名が10日間ほど日本を訪れて、とても喜んでいました。
海外での合気道の指導は、考え方の違いがあり大変でした。
その中で一番良い教え方は、キリストの話と日本の考え方の共通するところがあり、
キリストは、相手が殴って来た場合、
「さぞ手が痛かったでしょう」
「もし、更にお怒りであれば左もどうぞ」
と言ったそうです。
日本でいうところの寛大さでしょうか?
塩田剛三は、
「殺しに来た人と友達になれ」
と言っています。
何か共通していると思いませんか?
相当の寛大さと余裕がないとできないことでしょうか?
「それが修行」
と父は言ってました。
どんなピンチがこようと、どんな苦しみがあろうと、
それを飲み込んで笑いに変えられる人物に成るのが
「最大の修行」
であるということを私に教えてくれました。
どんな苦しみも笑いに変えられるようになるまで、
合気道を修行していくことが世の中で一番大事でしょうか?
それには、それぞれの自分に合った修行を、
やり続けることが人生を生きるコツになることでしょう。