塩田剛三の残した格言

ほぼ父の言葉のようによく聞かされていたのは、
「合気道即生活」


父は本当の修業とは、
「行住坐臥(ギョウジュウザガ)、これ最善の道場なり」と言ってました。

 

どういうことか?と聞くと、


父が植芝先生との修業時代のことを抜粋して話してくれました。

 

合気道の稽古へ通い、朝から晩まで同じ時間、同じ練習をしていても、
先輩にはかなわず、後輩には抜かれていくと感じたそうです。

 

何故か?何処が違っていたのか?と考えてたら、
皆が道場に泊まり込んでいたことに気づいたそうです。

 

それから泊まり込みの生活が始まりました。


先生が起きてから寝るまで、傍を離れず身のお世話をして稽古をしていると、メキメキ強くなっていきました。

 

それは、トイレに行くにもドアを開ける、終わった後にタオルを用意する、
食事を作り、片づけをする。
手をあげるとお茶を持っていく と・・・。


「一挙手一投足(イッキョシュイットウソク)」


ピタリとした阿吽の呼吸を学んだことが、合気道の修業の極意だと分かりました。

 

今では考えられないことですが、
先生が何処へ行くのにも、何をしていても側を離れずに集中したことが、合気道の強くなる近道でした‼

 

合気道即生活は、本当の合気道の修業なのだと身を持って体験をしたということですね❗